クウェートがブラジル産牛肉の輸入を解禁(ブラジル)
ブラジル農牧食糧供給省(MAPA)は2月13日に、クウェート政府からブラジル産牛肉の輸入を解禁するという通知を受け取った。テレーザ・クリスティーナ農牧食糧供給大臣は昨年の9月11日〜23日における中東歴訪の中で、エジプト、サウジアラビア、クウェートおよびアラブ首長国連邦の4カ国を訪問し、ブラジル産の農産物の輸入解禁に向けて積極的にアピールを行った。今回の解禁を受け、テレーザ・クリスティーナ大臣は「ブラジルはクウェートという新たな牛肉市場の輸入解禁という、素晴らしいニュースを受け取った。我々は昨年の9月にクウェートを訪問し、交渉を開始したが、その成果が実った」と述べた。
クウェートは、牛肉生産量がほとんどなく、牛肉供給量の9割以上を輸入に頼っている(図)。年によって変動はあるものの、長期的にみて牛肉の消費は増加していることから、今後、ブラジル産牛肉がどれだけ輸出を増やすことができるか注目される。
現在、ブラジルはクウェート向けに主に鶏肉を輸出している。近年、同国は輸出先国別で10位以内に入っており、2019年の輸出量は11万6199トンで第7位、輸出額は1憶7102万ドルで第9位となった。鶏肉以外には、トウモロコシや大豆粕、鶏肉加工品等を輸出しており、MAPAによると、2019年の対クウェートの農産物の輸出総量は21万5463トン、輸出総額は2憶940万米ドルであったとしている。
【山口 真功 令和2年2月19日発】
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