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2019年穀物肥育牛と畜頭数・穀物肥育牛肉輸出量、ともに2年連続過去最高、飼養頭数は120万頭を上回る(豪州)

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  豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は、共同で四半期ごとに実施している全国フィードロット飼養頭数調査の結果(2019年10〜12月期)をそれぞれ公表した。これによると、2019年12月末のフィードロット飼養頭数は、123万9563頭(前年同期比11.6%増、前回比10.7%増)と、前年同期比、前回調査(9月)比ともにかなり増加し、120万頭を超えた(図1)。これにより、8期連続でフィードロット飼養頭数が100万頭を上回ったこととなる。2018年からクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州を中心に干ばつが発生し、牧草の生育が悪いことから、天候に左右されず安定的に肥育できるフィードロットへの仕向けが増加したことが主な要因となっている。
図1 フィードロット飼養頭数と収容可能数の推移
 フィードロット飼養頭数を州別にみると、前年同期比では、ビクトリア州を除きいずれの州も増加しており、フィードロット飼養頭数の最も多いクイーンズランド州での増加が全体の増加に寄与した。西オーストラリア州も大幅に増加しているものの、飼養頭数全体に占める割合は5%弱に過ぎない(表)。
表 州別フィードロット飼養頭数
 また、2019年10〜12月の穀物肥育牛と畜頭数は、71万頭(前年同期比16.1%減)と大幅に減少したものの、2019年の穀物肥育牛と畜頭数は、303万頭(前年比1.3%増)とわずかに増加し、1991年の集計開始以降、2年連続過去最高を記録した(図2)。
図2 穀物肥育牛と畜頭数の推移
 なお、MLAによると、2019年の穀物肥育牛肉輸出量は、31万4000トン(同2.8%増)とやや増加し、こちらも集計開始以降、2年連続過去最高を記録した(図3)。
 輸出先国別に見ると、日本向けおよび韓国向けは、それぞれ13万8000トン(同9.9%減)および5万4000トン(同6.0%減)とかなりの程度減少したものの、中国向けがASF(アフリカ豚熱)発生による代替タンパク質需要の増加により、7万6000トン(同53.8%増)と大幅に増加した。これにより、中国が韓国を追い抜き、日本に続き第2位の輸出先国となった。
図3 穀物肥育牛肉輸出量の推移
【菅原 由貴 令和2年3月24日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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