2019/20年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第11回)を公表(ブラジル)
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は8月11日、2019/20年度(10月〜翌9月)第11回となる主要穀物の生産状況等調査結果の要約版を、同18日に州ごとの細かい分析を加えた完全版を公表した(表、図1、図2)。当該調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1作トウモロコシなど)や秋植えの冬期作物(第2作・第3作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。なお、今回の調査結果において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う影響についての特段の記述はなかった。
トウモロコシは前回公表から上方修正、過去最高を更新する見通し
トウモロコシの生産量は、前回公表よりも上方修正された。マットグロッソ州において生産者が投資を拡大したことや、ゴイアス州において生産性の高い地域での収穫が進んだことによって、作付面積および単収が前回公表よりも上方修正されたことによるものである。生産量見込みは1億トンを超えており、過去最高を更新する見通しとなっている。なお、第1作トウモロコシの収穫はほとんどの地域で完了し、第2作トウモロコシの収穫が進んでいる。
大豆は前回公表から上方修正、過去最高を更新する見通し
大豆の生産量は、前回公表値をわずかに上回り、過去最高を更新する見通しとなった。北部のピアウイ州で降雨に恵まれ、単収が上方修正されたためである。なお、ほとんどの地域で収穫は完了している。
【小林 大祐 令和2年8月26日発】
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