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家畜豚にアフリカ豚熱発生(ドイツ)

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 ドイツ食料・農業省は7月16日及び17日に、ポーランドとの国境沿いにあるブランデンブルグ州で初めて家畜として飼養されている豚にアフリカ豚熱(ASF)が発生したと発表した(図)。これまで下表のとおり3例の農場におけるASF発生が確認されている。うち、1例目の農場については、ASFモニタリングの一環で死亡豚からウイルスが検出されたものであり、母豚が屋外で飼養されていた可能性があると報じられている。
図 発生した地域
農場の概要
 今回、家畜豚においてASFが発生した両地区は、既に野生イノシシでASFが発生していた地区であり、新たな地区でASFが発生したものではない。
 なお、ドイツから日本向けに輸出される生きた豚、豚肉等については、昨年9月のドイツでの野生イノシシにおけるASF発生を受けて、令和2年9月11日付けで、輸入を停止している。
 診断を行ったフリードリッヒ・レフラー動物衛生連邦研究所(Friedrich-Loeffler-Institute (FLI))及びドイツ食料・農業省は、プレスリリースの中で、発生農場で飼育されていた豚はすべて殺処分されたこと、EUでは地域主義が採用されており、(制限区域にかからない)ドイツの生体および豚肉のEU域内の取引については引き続き可能であることを言及している。感染の原因については調査中である。
 ドイツ養豚生産者協会(ISN)は、「豚肉輸入国が既にドイツ産豚肉輸入を禁止している状況において、今回の家畜豚への感染事例が、市場に大きな影響を与えるとは予想していない」「地域主義の原則により、制限地域外で生産された生体豚や豚肉のEU域内の取引は引き続き継続される。」とHPや現地報道を通じて説明し、生産者に対しパニックにならず、冷静に対処するよう呼び掛けている。
【調査情報部 令和3年7月21日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8527