デーリー・オーストラリア(DA)は8月27日、2021年6月の生乳生産量を62万1386キロリットル(64万28トン相当、前年同月比1.1%減)と公表した。この結果、豪州の2020/21年度(7月〜翌6月)累計生乳生産量は、885万3287キロリットル(911万8885トン相当、前年度比0.6%増)とわずかに増加した(図1)。同年度の生乳生産量についてDAは、本年3月時の予測で、天候には恵まれているものの、労働力不足や1頭当たり乳量の低下などから対前年度比「−1%から1%の間」と発表していた
(注)が、今回の結果はそれに合致したものとなった。豪州の生乳生産量は、干ばつや、それに伴うかんがい用水等の生産費高騰などにより17/18年度以降減少していたため、前年度比がプラスに転じるのは3年ぶりのことである。
(注)詳細は、
畜産の情報2021年6月号「乳製品輸出量、主要4品目いずれも前年同月を上回る(https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_001670.html)を参照されたい。