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米国農務省による世界の大豆需給予測(2021年11月)

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2021/22年度は記録的な生産で期末在庫も高水準

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2021年11月9日、2021/22年度の世界の大豆需給予測値を更新した。
 これによると、世界の大豆生産量は3億8401万トン(前年度比4.9%増)と前月から113万トン下方修正されたが、前年度を上回る記録的な生産が見込まれている(表)。最大の生産国であるブラジルは引き続き過去最大とされているほか、米国は前月から単収の下方修正(0.3ブッシェル減の1エーカー当たり51.2ブッシェル)、また、アルゼンチンは同じく収穫面積の下方修正が行われたが、いずれも生産は前年度を上回ると見込まれている。
 輸出量は、世界全体で1億7209万トン(同4.4%増)と前月から99万トン下方修正された。最大の輸出国であるブラジルは、作付面積の拡大などに伴う生産増を要因に9400万トン(同15.1%増)と前年度をかなり大きく上回る一方、米国は、繰越在庫が少ないことなどから5579万トン(同9.5%減)と前年度をかなりの程度下回ると見込まれている。
 輸入量は、世界全体で1億6978万トン(同2.1%増)と前月から84万トン下方修正された。最大の輸入国である中国は、米国とアルゼンチンの輸出量が下方修正されたことを受けて1億トン(同0.2%増)と前月から100万トン下方修正された。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2882万トン(同4.0%増)と前月から43万トン上方修正されたが、最大の消費国である中国は、前月から変わらず前年度をやや上回る9800万トンと見込まれている。
 この結果、引き続き世界の生産量が消費量を上回っていることで、期末在庫は1億378万トン(同3.7%増)と前月から79万トン下方修正されたものの、前年度に続き1億トンを上回る(同3.7%増)と見込まれている。
表
【横田 徹 令和3年12月1日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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