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フィードロット飼養頭数は15期連続で100万頭超(豪州)

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 豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は11月19日、四半期ごとに共同で実施している全国フィードロット飼養頭数調査の結果(2021年7〜9月期)を公表した。
 当期(2021年9月末)のフィードロット飼養頭数は、111万9093頭(前回比4.6%減、前年同期比10.8%増)と、前回調査(2021年6月末)から5万4559頭減少したものの、2018年3月末以降、15期連続で100万頭を上回る状況となった(図1)。また、フィードロット収容可能頭数は、前回調査並みの144万7716頭(前回比0.1%減、前年同期比0.2%減)となった。
 この結果、前々回調査となる2021年3月末の調査では69.3%に落ち込んでいたフィードロットの稼働率は77.3%と、前回調査(2021年6月末:81%)から下げたものの、引き続き過去5年間平均稼働率である76.5%を超える結果となった。このことについてALFAは、牛群の再構築が進み、牛の供給が逼迫しているにもかかわらず、稼働率が75%を上回っていることは、フィードロットでの需要が安定していることの裏付けであるとしている。
図1
 フィードロット飼養頭数を州別に見ると、いずれの州でも前回調査を下回った(表)。一方、前年同期比では、全飼養頭数の過半数を占めるクイーンズランド州のほかビクトリア州で大幅に上回った。ALFAによると、今期はクイーンズランド州で穀物肥育牛(100日肥育)の枝肉価格が過去最高を記録したことなどを背景に、引き続き穀物肥育牛に対する強い需要があるとしている。また、こうした状況に対しMLAは、国際的な牛肉需要は引き続き堅調なことから、フィードロット飼養頭数は年間を通じて増加基調にあるとみている。
表
 また、2021年7〜9月期の穀物肥育牛と畜頭数は、70万8371頭(前年同期比6.2%増、前回比4.9%増)と3期連続で増加した(図2)。これに対しALFAは、穀物肥育牛のと畜頭数が高水準であったことは、高品質な豪州産牛肉の安定供給を支えるフィードロット部門の重要性を強調するものであるとみている。
図2
【廣田 李花子 令和3年12月2日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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