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2021年の牛肉輸入量は過去最高を記録(韓国)

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 韓国食品医薬品安全処によると、2021年の韓国の牛肉輸入量は45万2812トン(前年比7.9%増)と前年をかなりの程度上回り、過去最高を記録した(表、図)。うち、冷蔵牛肉は11万9379トン(同22%増)、冷凍牛肉は33万3433トン(同3.7%増)となり、ともに前年を上回る輸入量となった。輸入先別に見ると、米国が25万4873トン(同11.5%増)、豪州が16万136トン(同1.2%増)、ニュージーランドが1万7629トン(同0.2%減)となり、米国と豪州の2カ国からの輸入が9割以上を占めている。
 韓国では、2003年の米国でのBSE発生後、長年、豪州が最大の輸入先となっていたものの、2012年に発効した米韓FTAの追い風もあり、米国からの輸入量は大幅に増加し、現在では最大の輸入先となっている。
 現地報道によると、一般的に「輸入牛肉は国産牛肉より安全性の面で信頼が低い」という印象があるため、韓国では主に加工製品や調理済製品向けに販売されている。しかし、近年は、輸入牛肉に対する消費者の印象が、「国産牛肉に品質では劣るものの、価格を考慮すれば悪くはない」というように変わりつつあるとされ、このことも輸入量増加の背景にあると考えられる。また、韓国では所得の向上とともに牛肉消費量が増加しており、特にステーキ文化が注目されていることも牛肉輸入量の増加に関与しているとみられる。大型スーパーやコンビニエンスストア、オンライン販売などでステーキ用カット牛肉、野菜、バター、ソース、使い捨てのフォークおよびナイフを含むセット商品が販売されており、オンライン販売では特に人気のある製品となっている。
 このような中で、国内の畜産業界は牛肉の輸入量の増加に懸念を抱いており、国産牛肉における品質および安全性の向上などについて、もっと積極的に対応する必要があるとしている。
表 韓国の輸入先別牛肉輸入状況
図 韓国の輸入先別牛肉輸入量および生産量の推移
【海老沼 一出 令和4年1月25日発】
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