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米国農務省による世界の大豆需給予測(2022年2月)

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南米での大豆減産見通しで、輸出と期末在庫は共に減少

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2022年2月9日、2021/22年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の大豆生産量は3億6386万トン(前年度比0.6%減)と前月から870万トン下方修正された。最大の生産国であるブラジルは、同国南部での乾燥気候の影響により前月から500万トン下方修正され、2カ月連続での大幅見直しとなった。また、アルゼンチンも収穫面積と単収の減少から同150万トン下方修正された。さらに、パラグアイもブラジルと同様、乾燥気候の影響から引き続き減産(同220万トン下方修正)が見込まれることで、これら3カ国の減少分が反映される形となった。
 輸出量は、世界全体で1億6503万トン(同0.4%減)と前月から571万トン下方修正された。最大の輸出国であるブラジルは、生産量の減少見通しにより同350万トン下方修正されたほか、アルゼンチンも同110万トン下方修正された。
 輸入量は、世界全体で1億6276万トン(同1.7%減)と前月から567万トン下方修正された。うち、最大の輸入国である中国は、ブラジルなどの輸出量の減少見通しが反映されたことで、9700万トン(同2.8%減)と同300万トン下方修正された。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2024万トン(同1.6%増)と前月から548万トン下方修正された。最大の消費国である中国は9400万トンと同300万トン下方修正され、また、ブラジル、アルゼンチンもそれぞれ下方修正された。一方、米国は、国内需要の増加見通しから同68万トン上方修正された。
 この結果、期末在庫は9283万トン(同7.6%減)と前月から237万トン下方修正され、前年度および前々年度を下回る水準が見込まれている。
表
【横田 徹 令和4年2月18日発】
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