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2021年の飼養頭数、肉用牛は微増も乳用牛は前年並み(NZ)

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 ニュージーランド統計局(Stats NZ)は5月6日、2021年の農業生産統計調査結果の確定値版(注1)を公表した。
(注1):暫定値版は2021年12月17日に公表。
    詳細は、海外情報「2021年の肉用牛飼養頭数は400万頭超え、乳用牛も減少に歯止 (NZ)」を参照されたい。
 これによると、21年の肉用牛の飼養頭数は396万5000頭(前年比2.1%増)となった。当初は、09年以来の400万頭超えを記録する見通しとされていたが、好調な牛肉輸出などを背景に12年連続で400万頭を下回る結果となった(図1)。Stats NZによると、肉用牛の飼養頭数は歴史的に低水準となった16年以降、順調に増加基調にあるとしている。
図1
 また、乳用牛の飼養頭数は618万5000頭(同0.2%減)と前年並みとなった(図2)。当初は630万頭(同1.3%増)と見込まれていたが、予測を下回る結果となった。一方、生乳生産量は、20/21年度(6月〜翌5月)に過去最高を記録(注2)し、近年、同国では高泌乳牛の導入により、一頭当たりの生乳生産量を増加させる傾向にある。なお、同国の乳業最大手のフォンテラ社は、乳製品国際相場の上昇基調などを背景に、本年2月に21/22年度の乳価を過去最高水準にまで引き上げており(注3)、生産者の生産意欲を高めている。
(注2)詳細は、海外情報「2020/21年度の生乳生産、過去最高を更新(NZ)」を参照されたい。
(注3)詳細は、海外情報「フォンテラ社、生産者支払乳価を3カ月連続の引き上げ(NZ)」を参照されたい。
図2
【廣田 李花子 令和4年5月16日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4394