糖料作物(サトウキビおよびてん菜)の作付面積は、前年度比1.7%減の136万ヘクタールとなった。このうち、サトウキビが約113万ヘクタール(前年度比3.2%減)、てん菜が約23万ヘクタール(同6.5%増)となり、サトウキビ糖の減少分が全体に影響を及ぼす形となった。
生産量は、作付面積が減少する中で、サトウキビの単収が前年度比8.1%増の1ヘクタール当たり67.8トンとなった結果、1067万トン(同2.4%増)と前年度からわずかに増加した。
消費量は、コロナ禍で2020年に停滞した経済活動が回復したことにより、1550万トン(同3.3%増)とやや増加した。
輸入量は、需給のギャップを補う形で634万トン(同68.6%増)と前年度に続き大幅に増加した。これは、国内価格の上昇により、関税割当枠外で輸入される砂糖の価格優位性が相対的に高まったことや、輸入報告の管理対象品目の追加
(注)によって枠外で輸入される砂糖の輸入申告が容易になったことが要因と分析されている。
(注)中国商務部は2020年6月29日、輸入報告の管理対象品目に関税割当枠外で輸入される砂糖を7月1日から追加することを発表した。現在、関税割当枠外の砂糖については、50%の関税が賦課されている。詳細は、『砂糖類・でん粉情報』2020年8月号「砂糖の国際需給 3. 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向」の中国の項(https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002269.html)を参照されたい。