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米国農務省による世界の大豆需給予測(2022年8月)

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南米での生産増などから期末在庫は1億トン台の見込み

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2022年8月12日、2022/23年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の生産量は3億9279万トン(前年度比11.4%増)と前月から139万トン上方修正された。うち、最大の生産国であるブラジルは前月から据え置かれたが、これに続く米国は単収の増加を反映し69万トン、大豆生産を推奨する中国は作付面積の拡大から90万トンそれぞれ上方修正された。また、米国の単収は1エーカー当たり51.9ブッシェル(1ヘクタール当たり3258キログラム(注))となり、16/17年度に記録した同52.0ブッシェル並みの高い水準が見込まれている。
 輸入量は、世界全体で1億6622万トン(同8.4%増)と前月から10万トン上方修正された。最大の輸入国である中国は、国内生産の増加が見込まれる中で前月から据え置かれた。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2777万トン(同4.5%増)と前月から64万トン上方修正された。うち、最大の消費国である中国は9500万トンと前月から据え置かれた。
 輸出量は、世界全体で1億6908万トン(同10.3%増)と前月から19万トン上方修正された。うち、最大の大豆輸出国であるブラジルは前月から据え置かれたが、これに続く米国が生産量の増加見込みから54万トン上方修正されたことが反映されている。
 この結果、期末在庫は1億141万トン(同13.0%増)と前月から180万トン上方修正された。前年度の期末在庫は、南米での干ばつなどによる減産などから15/16年度以来となる8千万トン台に落ち込んだが、22/23年度は南米での増産予測から18/19年度以来の1億トン台が見込まれている。

(注)1ブッシェルを25.401キログラム、1エーカーを0.4047ヘクタールとして換算。
表 主要国の大豆需給見通し(2022年8月12日 米国農務省公表)
【横田 徹 令和4年8月19日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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