2022年6月末のフィードロット飼養頭数、過去3番目の高水準(豪州)
豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は8月25日、四半期ごとに共同で実施している全国フィードロット飼養頭数調査の結果(2022年4〜6月期)を公表した。
これによると、当期(22年6月末)のフィードロット飼養頭数は、119万5466頭(前年同期比1.9%増、前回比5.9%減)と過去最高を記録した前回調査(22年3月末)からやや減少したものの、過去3番目となる高水準を記録した(表、図1)。フィードロット飼養頭数が記録的な高水準で推移していることについてALFAは、「高品質な豪州牛肉の安定供給を行う上で、穀物肥育の重要性がより一層増していることを示すものである」としている。
また、フィードロット収容可能頭数は、147万2046頭(前年同期比1.7%増、前回比0.9%減)と前回調査からわずかに減少したものの、過去2番目の高水準を記録した。この結果、フィードロットの稼働率は81.2%と、同期の過去5年間平均稼働率(81.3%)並みとなり、引き続き高い水準を維持している。このことについてMLAは、「飼料価格など生産コストが上昇している中で、稼働率が8割を超えているのは、フィードロットでの需要が安定していることの裏付けである」とコメントしている。
一方で、当期(22年4〜6月期)の穀物肥育牛と畜頭数は、新型コロナウイルス感染症拡大による食肉処理施設の稼働率低下を受けて、66万7542頭(前年同期比1.1%減、前回比10.1%減)と前年同期、前回調査と比べて減少した(図2)。
【工藤 理帆 令和4年9月9日発】
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