併せて連邦政府および関係機関は、仮にこれらの疾病が国内で発生した場合の対応計画などを取り決めている。
1.豪州獣医療計画(AUSVETPLAN)
豪州での重要な家畜疾病発生時における緊急対応に携わる関係機関向けの一連のマニュアルで、連邦政府の方針とガイドラインについてアニマルヘルス・オーストラリア(AHA:家畜衛生に関する政府機関)が策定および見直しを行っている。口蹄疫やランピースキン病を含む、約60種の家畜疾病に対応している。主な内容は以下の通り。
- 各疾病の潜伏期間、伝染力などの説明
- 疾病の診断方法
- 疾病管理と根絶方針
- ワクチン戦略
- 推奨される検疫と家畜の移動規制
2.緊急家畜疾病対応協定(EADRA)
AHAは、連邦および州政府が関係機関と連携し、疾病の侵入リスクを軽減するとともに、疾病が発生した場合の対応を管理する方法を定めている(図)。