プロセスチーズの定義を変更(中国)
中国では、2022年12月30日に「プロセスチーズおよびチーズ製品の国家食品安全基準」が施行され、これまで「プロセスチーズ(再制干酪)」と一括して分類されていた食品が、「チーズ製品(干酪制品)」と「プロセスチーズ(再制干酪)」に細分化された。
同基準および同基準の施行を前に中国国家市場監督管理総局が公表した「プロセスチーズおよびチーズ製品の製造許可に関する事項の明確化に関する通知」(同年12月26日公表)によると、プロセスチーズの定義は、これまでの「チーズ含有率15%以上の製品」から「同50%以上」に引き上げられた。また、「チーズ含有率15〜50%の製品」については、新たに「チーズ製品」と規定された(図1)。
今回の施行に関し現時点で公式な理由は公表されていないが、現地報道によると、「諸外国の規格との整合を図るため」や「製品を正しく分類し、品質向上を促進するため」などとされている。
近年、中国では所得の向上や食生活の変化などにより、プロセスチーズ(旧基準)の需要は増加傾向で推移してきた(図2)。現地報道によると、これまで中国で「プロセスチーズ」として消費されてきたチーズの約3分の1は、新基準では「チーズ製品」に分類されるとしている。
【阿南 小有里 令和5年1月10日発】
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