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米国農務省による世界の大豆需給予測(2023年4月)

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アルゼンチンは下方修正続くも、ブラジルの増産などで期末在庫は微増

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2023年4月11日、2022/23年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の生産量は3億6964万トン(前年度比2.7%増)と前月から551万トン下方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジルは作付面積増加などを背景に前月から100万トン上方修正され、これに次ぐ米国は前月から据え置かれた。一方で、主要生産国のアルゼンチンは干ばつの影響などから4カ月連続で下方修正され、昨年10月時の予測値(5100万トン)から2400万トン減少している。
 輸入量は、世界全体で1億6476万トン(同5.2%増)と前月から63万トン下方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は前月から据え置かれ、アルゼンチンは国内生産量の減少から2カ月連続で上方修正された。一方で、搾油需要の減少からバングラディッシュ、エジプト、パキスタンが下方修正された。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億1520万トン(同0.4%増)と前月から484万トン下方修正された。このうち、最大の消費国である中国は国内での需要減少が見込まれることで100万トン下方修正され、4カ月連続での減少となった。また、アルゼンチンは前月から325万トン、前述のバングラディッシュ、エジプト、パキスタンもそれぞれ下方修正された。
 輸出量は、世界全体で1億6800万トン(同9.1%増)と前月から40万トン下方修正された。このうち、最大の輸出国であるブラジル、これに次ぐ米国は前月から据え置かれた。
 この結果、期末在庫は1億29万トン(同0.6%増)と前月から28万トン上方修正されたが、中国での在庫積み増しなどを受け引き続き1億トン台を維持している。
表 主要国の大豆需給見通し(2023年4月11日 米国農務省公表)
【横田 徹 令和5年4月19日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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