22年の家きん肉輸出量は、域内の価格高による競争力の低下や、高病原性鳥インフルエンザによる第三国の輸入禁止措置のため、前年比8.9%減の195万トンとなった。23年の輸出量は、域内価格は軟化するものの、ブラジルなどの価格競争力が維持されることで、同5.0%減の185万トンと予測される。
一方で、22年の家きん肉輸入量は、6月から輸入関税が無税
(注2)となったウクライナ産および価格競争力の高いブラジル産の輸入の増加により、同14.7%増の82万トンとなった。23年の輸入量は、EUの堅調な需要に対応するため、同7.0%増の88万トンと予測される。
23年の家きん肉の消費量は、全体的な食品価格の上昇を受け、牛肉や豚肉の需要が安価な家きん肉に置き換わることにより、同2.5%増の1224万トン(1人当たり23.8キログラム)と予測される。
(注2)海外情報「欧州委員会、ウクライナ産農産物の輸出支援策を発表(EU)」を参照されたい。