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米国農務省による世界の大豆需給予測(2023年6月)

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23/24年度は南米の生産増などから、期末在庫は大幅に増加

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2023年6月9日、2023/24年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の生産量は4億1070万トン(前年度比11.1%増)と前月から11万トン上方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジル、これに続く米国は共に前月から据え置かれた。
 輸入量は、世界全体で1億6982万トン(同2.7%増)と前月から5万トン上方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は1億トンと(同2.0%増)と前月から据え置かれた。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億3191万トン(同6.3%増)と前月から40万トン下方修正された。このうち、最大の消費国である中国は9500万トンと前月から据え置かれた。
 輸出量は、世界全体で1億7241万トン(同2.3%増)と前月から据え置かれた。このうち、最大の大豆輸出国であるブラジル、これに続く米国は共に前月から据え置かれた。
 この結果、期末在庫は1億2334万トン(同21.7%増)と前月から84万トン上方修正された。
 例年、6月公表の需給予測値では、大きな修正が行われない傾向にあるが、今回の予測では、22/23年度のブラジルの生産量が100万トン上方修正されたことなどから期末在庫も上方修正され、23/24年度の期末在庫に反映される形となった。一方で、中国農業農村部が同日に公表した23/24年度の大豆需給見通しによると、生産量はUSDA予測値を上回る2146万トン、輸入量はこれを下回る9422万トンとされている。このため、大豆の国際相場に影響する今後の同国の需給動向次第では、期末在庫のさらなる上乗せも想定される。
表 主要国の大豆の需給見通し(2023年6月9日米国農務省公表)
【横田 徹 令和5年6月16日発】
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農畜産業振興機構 農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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