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米国農務省による世界の大豆需給予測(2023年10月)

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米国は減産見込みも、世界の期末在庫は前年度比増

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2023年10月12日、2023/24年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の生産量は3億9950万トン(前年度比7.9%増)と前月から183万トン下方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジルは前月から据え置かれたが、これに続く米国は、単収引き下げ(前月の1エーカー当たり50.1ブッシェルから同49.6ブッシェル)により114万トン下方修正された。現地報道によれば、今回の予測値は業界関係者の事前予測をさらに下回るものになったとされている。
 輸入量は、世界全体で1億6575万トン(同0.8%減)と前月から22万トン下方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は前月から据え置かれた。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2849万トン(同5.1%増)と前月から75万トン上方修正された。このうち、最大の消費国である中国は前月から100万トン上方修正された。
 輸出量は、世界全体で1億6824万トン(同1.5%減)と前月から18万トン下方修正された。このうち、最大の輸出国であるブラジルは前月から50万トン上方修正されたが、これに続く米国は、ブラジルなどとの競合により96万トン下方修正された。
 この結果、期末在庫は1億1562万トン(同13.5%増)と前月から363万トン下方修正されたが、引き続き前年度水準をかなり大きく上回っている。
大豆表
【横田 徹 令和5年10月20日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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