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2023年9月末のフィードロット収容可能頭数、過去最高を更新(豪州)

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 豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は2023年11月14日、四半期ごとに共同で実施している全国フィードロット飼養動向調査の結果(2023年7〜9月期)を公表した。
 これによると、当四半期のフィードロット収容可能頭数は、過去最高であった前回の記録を2万頭以上更新する157万6858頭(前年同期比4.3%増、前回比1.4%増)となった(図1)。
図1 フィードロット飼養頭数と収容可能頭数および稼働率の推移
 また、当四半期のフィードロット飼養頭数は、西オーストラリア州での大幅な減少の影響があったものの、125万8377頭(同19.2%増、同0.1%増)と引き続き高水準になった(表)。この結果、フィードロットの稼働率は79.8%と前回(23年4〜6月期)の80.8%から低下したものの、依然として同期の過去5年間平均稼働率(77.0%)を超える水準になった。
表 州別フィードロット飼養頭数
 と畜場の労働力の制限により受け入れ頭数を増加することが困難な状況にある中、エルニーニョ現象による乾燥気候の進展が予測され、今後の牧草不足を警戒する牧草肥育農家からの出荷が増加したことから、当四半期の穀物肥育牛のと畜頭数は、61万8017頭(同13.4%減、同10.2%減)とかなりの程度減少し、直近5年間で最低水準になった(図2)。
図2 穀物肥育牛と畜頭数の推移
 今回の結果を受けてALFAは、フィードロット飼養頭数の増加は、ニューサウスウェールズ州北部とクイーンズランド州中部の乾燥気候が一因としたうえで、「乾燥気候でも安定した生産が可能なフィードロットは、と畜頭数の調整を可能とし、気候変動によるサプライチェーンへの影響を緩和する役割を果たすことができる」とコメントした。
 また、MLAは「2023年の穀物肥育牛肉の輸出は過去最高を記録し、当四半期の輸出量は8万5000トン以上、年初来では23万4000トン以上に達した」とコメントした。
【平山 宗幸 令和5年11月21日発】
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