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米国農務省による世界の大豆需給予測(2024年2月)

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ブラジルの生産量は下方修正も、期末在庫は引き続き前年度増

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2024年2月8日、2023/24年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の生産量は3億9821万トン(前年度比5.3%増)と前月から77万トン下方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジルは、主産地のマットグロッソ州南部や同国北東部での高温と乾燥懸念により前月から100万トン下方修正され、2カ月続けての減少となった。これに次ぐ米国、干ばつの影響が懸念されていたアルゼンチンはいずれも前月から据え置かれた。
 輸入量は、世界全体で1億6785万トン(同2.1%増)と前月から50万トン下方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は1億200万トン(同1.1%増)と前月から据え置かれた。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2929万トン(同4.8%増)と前月から11万トン下方修正された。このうち、最大の消費国である中国は9800万トン(同3.2%増)と前月から据え置かれた。
 輸出量は、世界全体で1億7057万トン(同0.8%減)と前月から37万トン下方修正された。このうち、最大の輸出国であるブラジルは前月から50万トン上方修正され、これに次ぐ米国は前月から95万トン下方修正された。
 この結果、期末在庫は1億1603万トン(同12.0%増)と前月から143万トン上方修正され、引き続き前年度水準をかなり大きく上回っている。
 現地情報によると、今回下方修正されたブラジルの生産量に関し、ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)が公表した直近の生産量予測(1億4940万トン)を660万トンも上回っていることで、今後、より大きな下方修正の可能性が予想されている。
表1
【横田 徹 令和6年2月13日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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