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2023年12月末のフィードロット飼養頭数、収容可能頭数ともに過去最高を更新(豪州)

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 豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は2024年2月23日、四半期ごとに共同で実施している全国フィードロット飼養動向調査の結果(2023年10〜12月期)を公表した。
 これによると、当期(23年12月末)のフィードロット飼養頭数は、過去最高であった22年3月末の記録を2万頭以上更新する129万4531頭(前年同期比13.0%増、前回比2.9%増)となった(表)。23年末にかけて家畜市場への肉牛出荷頭数が増加し、肉牛価格が下落したことなどを受け、フィードロットでの飼養頭数増加につながった(注)
 また、当期のフィードロット収容可能頭数も、前回の記録を1万頭以上更新する159万4565頭(同4.0%増、同1.1%増)となった(図1)
この結果、当期のフィードロットの稼働率は81.2%となり、前期に続いて過去5年間平均稼働率(80.4%)を超える水準を維持した。
 (注)『畜産の情報』2024年2月号(豪州)「と畜頭数および牛肉輸出量は高水準で推移」(https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_003080.html)を参照されたい。
表 州別フィードロット飼養頭数
図1 フィードロット飼養頭数と収容頭数および稼働率の推移
 また、当期の穀物肥育牛と畜頭数は、ニューサウスウェールズ州と西オーストラリア州の飼養頭数増加などを受け、66万8613頭(同8.1%増、同8.2%増)と前年同期比を超える水準まで持ち直した(図2)。
図2 穀物肥育牛と畜頭数の推移
 今回の結果を受けてALFAは、「西オーストラリア州の飼養頭数増加は、例年、同州では年末から第1四半期に増頭する傾向にあるため、季節的な増減の範囲内のものであることに留意が必要」とコメントした。
 また、MLAは、「23年の穀物肥育牛肉の輸出量は、中国からの旺盛な需要と日本の在庫量の減少により、特に下半期に前年同期比18%増となり、23年全体でも前年比8%増加した」とコメントした。
【平山 宗幸 令和6年2月29日発】
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