● 休耕義務の緩和(GAEC8)
(注2)
耕作地を休耕地など非生産的な土地に割り当てる義務がなくなり、生垣の設置といった景観的配慮の実施などにより、エコスキームを通じた追加的な財政支援を受けることを可能とする。
(注2)加盟国が定義する「良好な農業環境要件(GAEC)」と呼ばれる環境保全などに関する条件で、直接支払いを受けるためにその遵守が求められている。畜産の情報「欧州グリーン・ディール下で進められる農業・畜産業に影響する各種政策」もご参照ください。
● 輪作義務の緩和(GAEC7)
輪作または作物の多品目化のいずれかを選択することで、輪作義務を満たしていると認める。
● 土壌被覆に関する規制の緩和(GAEC6)
厳格な土壌被覆が求められる乾燥期などの「敏感期(sensitive period)」の設定や、土壌被覆として認める管理方法について、加盟国ごとの地域や気象変動の状況などを考慮し、柔軟な設定を可能とする
● 加盟国によるGAEC5〜7の免除
特定の作物や土壌の種類および栽培体系を対象に、農地管理(GAEC5)
(注3)、土壌被覆(GAEC6)および輪作・多品目化(GAEC7)の義務について、加盟国による免除を認める。
(注3)GAEC5は、傾斜地など土壌浸食に脆弱な地域における耕作の制限による土壌保全
● 小規模生産者に対する環境面の条件緩和
10ヘクタール未満の小規模生産者に対するコンディショナリティ(直接支払いの受給要件のうち環境面の条件)の免除