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2023/24年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第10回)を公表 (ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は7月11日、2023/24年度第10回目となる主要穀物の生産状況等調査結果を公表した(表、図1〜2)。この調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)や秋植えの冬期作物(第2期作・第3期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。

23/24年度トウモロコシ生産量、上方修正も前年度比12.2%減見込み

 2023/24年度のトウモロコシ生産量は、前回より171万4600トン上方修正の1億1585万8900トン(前年度比12.2%減)と前年度をかなり大きく下回ると見込まれている。生産量の減少は、生産者が収益性悪化により第2期作を中心に作付面積を減少(同6.3%減)させたことに加え、不安定な天候などで単収が低下(同6.2%減)したためである。
 全生産量の5分の1を占める第1期作の生産量は、2344万2500トン(同14.4%減)と前年度をかなり大きく下回ると見込まれている。これは、ほとんどの主産州で天候不順から単収が低下したためである。さらに、例外的に前年度と比べ単収が回復していた南部リオグランデドスル州も、作期末に当たる4月末から5月にかけての大雨の影響により単収が下方修正された。収穫作業は、7月8日時点で作付面積の95.0%で行われ、7月末までに終了すると見込まれている。
 全体の4分の3強を占める第2期作の生産量は、前回より189万1300トン上方修正されたものの9000万7400トン(同12.1%減)と前年度をかなり大きく下回ると見込まれている。地域別に見ると、州ごとに気象条件の二極化がみられる。最大の生産地である中西部マットグロッソ州、北部パラー州、同トカンチンス州、中西部ゴイアス州の一部では、生育期間中、平均的な降雨に恵まれた結果、単収が上方修正された。一方、南部パラナ州北西部、南東部サンパウロ州、中西部マットグロッソドスル州の多くは、不規則な降雨や降雨不足となった結果、単収が下方修正されたものの、第2期作の単収としては上方修正された。収穫作業はすべての生産州で行われ、7月8日時点で作付面積の61.1%で終了し、前年同期(29.3%)より速いペースで進んでいる。
 また、全体の2%程度を占める第3期作の生産量は、240万9200トン(同11.8%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。播種(はしゅ)作業はすべての生産地で終了し、ほとんどの地域で気象条件に恵まれている。
 23/24年度のトウモロコシ輸出量は、国内需給がひっ迫する中で、米国やアルゼンチンでの豊作を背景に両国からの国際市場への供給量が増加するため、3350万トン(前年度比38.7%減)となり、前年度より2113万4400トンの減少が見込まれている。

23/24年度大豆収穫量、悪天候による単収減で前年度比4.7%減の見込み

 2023/24年度の大豆生産量は、前回から大きな修正はなく1億4733万6600トン(前年度比4.7%減)と前年度をやや下回ると見込まれている。作付面積は前年度より増加(同4.4%増)したものの、ほとんどの地域で悪天候に見舞われ、それ以上に単収が減少(同8.7%減)したためである。大豆生産量は、悪天候などの影響により23年10月の初回調査から合計で1466万6800トン(生産量全体の10.0%)下方修正されたが、これまで最大であった22/23年度に次ぐ生産量を維持している。収穫作業は、すべての地域で終了した。
 地域別に見ると、最大の生産州であるリオグランデドスル州の大豆生産量は、前回より54万1200トン下方修正の1965万2000トンと見込まれている。同州の大豆生産量は、前回を含めた3回合計で223万5800トン(生産量全体の11.4%)下方修正された。これは、同州で4月末から5月にかけて発生した大雨、洪水の影響により、収穫作業の遅れ、品質の低下、収穫量の減少などが発生したためである。
表
図1
図2
参考1
参考2
【井田 俊二 令和6年7月23日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9472