ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2024年 > 仏ラクタリス社、小売業者との価格交渉前に国内日用消費財向け生乳取引価格に合意(EU)
ラクタリス社が、早急に小売業者との価格交渉に入ることができるとした背景には、11月12日にフランス第3位の小売業者であるアンテルマルシェ社が、生乳生産者と乳業メーカーとの価格交渉が合意に達するまでは、乳業メーカーとの2025年の価格交渉を拒否するとのプレスリリースを発表していたことが挙げられる。
アンテルマルシェ社は、ラクタリス社が小売店頭価格引き下げのため生乳取引価格を低く設定しているとの生乳生産者の訴えに言及し、同プレスリリースは生乳生産者を支援するとの公約に沿ったものとして、生乳生産者と乳業メーカーとの合意の期限を12月15日としていた。アンテルマルシェ社のコティヤール会長は、「生乳生産者が自ら受け取る価格を知らないうちに、乳業メーカーと小売業者とが価格交渉を行うことをやめる」と述べた。
例年、小売業者と乳業メーカーとの価格交渉は、翌年の3月1日には終了するとされている。