ハンガリーの国家フードチェーン安全局(Nébih)は2025年3月26日、同国で2例目となる口蹄疫の感染を確認したと公表した。感染が確認されたのは、オーストリアとの国境付近に位置するジェール・モション・ショプロン県で約3000頭の乳牛を飼養する農場となり、同国で3月6日に感染が確認
(注1)された地点から約50キロメートルの位置にある(図1)。3月25日に口蹄疫の典型的な症状が見られ、同局の研究所で検査したところ26日にウイルスの存在が確認された。
口蹄疫の感染が確認された農場の周囲には制限区域が設けられ、発生農場から半径3キロメートルの保護区域(Protection Zone)と同10キロメートルの監視区域(Surveillance Zone)が設定された。保護区域内の感受性のある動物は殺処分される。この殺処分に要する時間を確保するため、同区域内では口蹄疫のワクチン接種が行われた。
また、発生農場がオーストリア国境から数キロメートルの距離に位置しているため、制限区域はオーストリアにも及ぶこととなる。そのため、日本では3月27日付で、オーストリア産偶蹄類由来製品等
(注2)の輸入を一時停止した。なお、ハンガリーからの偶蹄類由来製品等は、同国の口蹄疫初発時に輸入停止済みである。
また、スロバキアでは、3月30日には新たに約3500頭の乳牛を飼養するオーストリアおよびチェコ国境付近の農場での口蹄疫発生も確認された(図2)。同国では3月20日に口蹄疫の感染が確認されてから5例目となった。
(注1)海外情報「ハンガリーで口蹄疫が発生、牛での感染を確認(EU)」をご参照ください。
(注2)肉製品、乳製品などの偶蹄類由来製品、穀物のわら、飼料用の乾草など(乳製品については、口蹄疫ウイルスを不活化する処理(加熱など)がなされたことを確認されたものを除く)。オーストリアの生きた偶蹄類動物、めん山羊肉、鹿肉などについては、従前より輸入停止中。