2025年の生産量は、24年の牛肉価格の低下などを受けて多くの肉用牛農家が廃業したことなどから、750万トン(前年比3.7%減)とやや減少すると予測されている。
輸入量は、1)国内の牛肉価格の低下により輸入牛肉の価格優位性が低下していることに加え、2)中国商務省による輸入牛肉に対するセーフガード措置の実施に関する調査
(注3)の影響や、3)中国政府による米国産牛肉に対する追加関税措置の影響など−により、170万トン(同40.8%減)と大幅な減少が予測されている。
消費量は、人口に占める中間層の割合の伸びが鈍化し、豚肉や鶏肉に比べて割高な牛肉の消費需要が弱まることで、1人当たり牛肉消費量の減少(同13.7%減の6.54キログラム)から、920万トン(同13.7%減)とかなり大きく減少と予測されている。
また牛肉小売価格は、国内の牛肉生産量の減少と牛肉輸入量の減少を受けて下げ止まり、年間平均価格は1キログラム当たり72〜74元(1462〜1503円)での推移が予測されている。
(注3)海外情報「中国商務部、輸入牛肉に対するセーフガード措置実施の調査を開始(中国)」(令和7年1月28日発)をご参照ください。