2025/26年度のサトウキビ生産状況等調査報告(第2回)を公表(ブラジル)
最終更新日:2025年8月28日
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は2025年8月26日、2025/26年度(4月〜翌3月)第2回目のサトウキビ生産状況等調査報告を公表した。本報告は、同年度のサトウキビ、砂糖およびエタノールの生産予測などを四半期ごとに公表するものである。
天候不順などにより、サトウキビ生産量はわずかに減少
2025/26年度のサトウキビ収穫面積は、前回(25年4月)予測から6万ヘクタール上方修正の885万ヘクタール(前年度比1.0%増)とわずかな増加が見込まれている(表1)。
単収は、前回予測から1ヘクタール当たり0.1トン上方修正されたものの、同75.6トン(同2.1%減)とわずかな減少が見込まれている。
この結果、サトウキビ生産量は前回予測から538万トン上方修正の6億6882万トン(同1.2%減)とわずかな減少が見込まれている。このうち、同国最大のサトウキビ生産量を誇るサンパウロ州では、前回予測から499万トン下方修正の3億3790万トン(同4.4%減)とやや減少するものの、国内サトウキビ生産量の50.5%を占めると見込まれている。
サトウキビの歩留まり指標となるATR(注)は、前回予測から5.7キログラム下方修正され、サトウキビ1トン当たり133.5キログラム(同2.8%減)とわずかな減少が見込まれている。
CONABはサトウキビ生産量の減少について、サトウキビ生育初期や成長期の高温干ばつなどの天候不順がサトウキビの生育に影響したとしている。特にサンパウロ州について、25年5月から6月にかけての降雨により一部の地域ではサトウキビの生育が回復したものの、長期間の高温干ばつ、24年に州内の多くの地域で発生した火災、25年6月と7月に局所的に発生した霜害などにより、サトウキビ生産量が減少したとしている。
(注)1トン当たりの平均回収糖分。ポルトガル語でAçúcar Total Recuperável(総回収可能糖量)の略。
砂糖生産量はわずかに増加、エタノール生産量はやや減少
砂糖生産量は、前回予測から141万トン下方修正されたものの、4446万トン(前年度比0.8%増)とわずかな増加が見込まれている(表2)。このうち、同国最大の砂糖生産量を誇るサンパウロ州では、前回予測から92万トン下方修正の2542万トン(同2.4%減)とわずかに減少するものの、国内砂糖生産量の57.2%を占めると見込まれている。この結果、前回予測では2025/26年度の砂糖生産量はCONABが報告を開始して以降、過去最大と見込まれたが、今回の下方修正により、過去最大となった23/24年度に次ぐ砂糖生産量が見込まれている。
また、エタノール生産量は、前回予測から10億7403万リットル下方修正の357億4124万リットル(同3.9%減)とやや減少が見込まれている。内訳を見ると、サトウキビ由来は、前回予測から13億4591万リットル下方修正の267億6534万リットル(同8.8%減)とかなりの程度減少が見込まれている。一方、トウモロコシ由来は、前回予測から2億7187万リットル上方修正の89億7591万リットル(同14.5%増)とかなり大きく増加が見込まれている。このうち、99.8%がトウモロコシ生産量の約6割を占めるマットグロッソ州を中心とした中西部地域で生産される。サトウキビ生産量とATRの減少に加え、サトウキビの製糖仕向け量の増加により、サトウキビ由来エタノールの生産量は減少し、この一部をトウモロコシ由来エタノールの生産量増加が補っている。
ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)が2025年8月15日付けで公表した「7月下旬のサトウキビ収穫報告」によると、25/26年度4月から7月までの中南部におけるサトウキビの製糖仕向け割合は、52.1%(前年同期比2.9ポイント増)と前年度を上回っている。同国では25年8月1日よりガソリンへのエタノール混合義務が27%(E27)から30%(E30)に引き上げられたことから、無水エタノールの消費が増加するとみられている。
砂糖輸出量はかなりの程度減少、エタノール輸出量はかなりの程度増加
ブラジル開発商工サービス省貿易局(SECEX)によると、2025/26年度4月〜7月までの砂糖輸出量は1074万トン(前年同期比7.9%減)とかなりの程度減少した(図1)。主な輸出先は中国、インド、アルジェリアであり、これら3カ国で同国の砂糖輸出量の32.2%を占めている。一方、同期のエタノールの輸出量は、4億6232万リットル(同7.9%増)とかなりの程度増加した(図2)。主な輸出先は、韓国、米国、オランダ向けであり、これら3カ国で同国の輸出量の78.4%を占めている。
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