欧州委員会でEUDRを所管するロズウォール欧州委員は9月23日、「EUDRのITシステムのデータ容量・処理能力に不安があるため、適用開始の1年延期を提案したい」と会見で述べていたが、一転しての今回の提案となった。
EUDRはすでに昨年、1年間の適用延期を行っており
(注5)、再度の1年間延期提案に対しては、歓迎の声もあった一方で、実施に向けた投資や準備を終えた業界や環境団体からは、予定通りの実施を求めるなど、様々な反応が見られた。延期に歓迎の意を示した団体などからも、「簡素化が必要」との意見が上がっていた。
(注5)海外情報「EU理事会と欧州議会、森林減少フリー製品規則の1年延期で合意(EU)」をご参照ください。
今後、EU理事会と欧州議会が、適用開始までの約2カ月という短期間でどういった対応を取るのか、採決の動向が注目される。