農林水産省は、今回のアフリカ豚熱の発生確認を受け、令和7年11月28日以降のスペインから輸入される豚肉等について、輸入一時停止措置を講じた
(注)。スペインはわが国の豚肉主要輸入先国の一つであり、2024年の豚肉輸入量97万6000トンのうち同国産は16万9000トンを占めた。スペインからの豚肉輸入量のほぼ全量が冷凍品であり、冷凍豚肉に限れば最大の輸入先国となっている。報道によれば、メキシコなども同国産の豚肉の輸入一時停止措置を講じている。
スペイン農業漁業食料省のプラナス大臣は11月29日、同省とカタルーニャ州政府の迅速な対応を評価し、生産農場に影響を与えないようバイオセキュリティ対策を適切に実施していくと述べた。また、EU域内向け輸出は、地域主義が適用されるため制限区域を除いて継続できるとした。スペインの豚肉輸出のうち約6割がEU域内向けである。
なお、アフリカ豚熱は豚、イノシシの病気であり、人に感染することはない。
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農林水産省プレスリリース