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米国農務省による世界の大豆需給予測(2025年12月)

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大豆生産量の上方修正から期末在庫も上方修正

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2025年12月9日、2025/26年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
表 主要国の大豆需給見通し(2025年12月9日米国農務省公表)
 これによると、同年度の世界の大豆生産量は4億2254万トン(前年度比1.1%減)と前月から79万トン上方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジル、これに次ぐ米国は、いずれも前月から据え置かれた。
 輸入量は、世界全体で1億8614万トン(同4.0%増)と前月から27万トン下方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は1億1200万トン(前年度比3.7%増)と前月から据え置かれた。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億6524万トン(同2.0%増)と前月から26万トン上方修正された。このうち、最大の消費国である中国は1億800万トン(同4.3%増)と同じく据え置かれた。
 輸出量は、世界全体で1億8770万トン(同1.6%増)と前月から27万トン下方修正された。このうち、最大の輸出国であるブラジル、これに次ぐ米国は、いずれも前月から据え置かれた。
 期末在庫は、生産量の上方修正などを反映して1億2237万トン(同0.7%減)と前月から38万トン上方修正された。
 今回の予測値に関して、大豆の国際相場に影響を与える中国の輸入量に目を向けると、同日付で中国農業農村部が公表した25/26年度の中国の大豆輸入量9580万トンとUSDAの予測値には、引き続き1620万トンの乖離がある。米国政府が11月に発表した中国との貿易・経済協定によれば、中国は25年後半の2カ月間で少なくとも1200万トンの米国産大豆を購入するとされている。これにより、乖離の幅がどの程度縮小に向かうのか注目されている。
【横田 徹 令和7年12月15日発】
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