ニュージーランド(NZ)乳業最大手のフォンテラ社は2025年12月11日、年次総会を開催し、26年の事業見通しを発表した。同社は25年10月の臨時総会で消費者向け等事業の売却を決定
(注1)しており、この事業戦略転換後の年次総会における経営陣の発言に注目が集まっていた。
同社のハレルCEOは、最初に24/25年度の好調な業績を強調して伝えた。特に同社の乳固形分仕向け量の33%を占める原料供給部門の高度・特殊製品向け(機能性たんぱく質、乳糖など)は、他の販売チャネルより利回りが高く、同年度は資本利益率19%を達成している(図1)。また、外食産業向けの製品部門では、UHTクリーム
(注2)、バター、モッツァレラチーズの販売数量が増加したとしている。
(注1)海外情報「フォンテラ社、消費者向け事業などの仏ラクタリス社への売却に合意(NZ)」をご参照ください。
(注2)140〜150℃、2秒間で超高温瞬間加熱殺菌されたクリーム。