2025/26年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第5回)を公表(ブラジル)
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は2026年2月12日、2025/26年度(25年9月〜26年8月までに播種されるもの) 第5回目となる主要穀物の生産状況等調査結果を公表した。この調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)や秋植えの冬期作物(第2期作・第3期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。
25/26年度トウモロコシ生産量は下方修正、前年度比1.9%減の見込み
2025/26年度のトウモロコシ生産量は、前回(26年1月)より41万9000トン下方修正され、1億3844万8000トン(前年度比1.9%減)と、過去最大となった24/25年度に次ぐ生産量が見込まれている(表1、図1〜2)。
内訳を見ると、全生産量の2割を占める第1期作の生産量は、前回から80万5000トン上方修正され、2670万トン(同7.1%増)と、前年度をかなりの程度上回ると見込まれている。第1期作の作付けは、2月上旬時点で作付面積全体の97.1%に達しており、降雨の影響で遅れている一部地域を残して完了に近づいている。作付けが完了しているほとんどの地域では、生育に必要な降雨が十分に得られており、既に収穫が始まっている南部での生産量は今のところ良好である。また、作付面積の増加は、米、フェイジョンおよび大豆からの転作によるものとされている。
また、全生産量の8割を占める第2期作の生産量は、前回から119万8000トン下方修正され、1億926万3000トン(同3.5%減)と、前年度をやや下回ると見込まれている。第2期作の作付けは、2月上旬時点で作付面積全体の21.6%に達しており、進捗率は前年(18.8%)を2.8ポイント上回るものの平年(25.5 %)を3.9ポイント下回っている。主要生産地域であるマットグロッソ州は進捗率が最も高く、37.1%となっている。一方で、一部の地域では大豆の収穫が遅れ、それに続く第2期作トウモロコシの作付けも遅延している。なお、既に作付けが完了しているほとんどの地域では天候に恵まれ、初期生育は良好である。
トウモロコシ需給を見ると、24/25年度は生産量および輸入量が上方修正されたことで、期末在庫は12万7000トン上方修正された。一方で、25/26年度は生産量が41万9000トン下方修正されたにもかかわらず、輸出量が据え置かれたため、期末在庫は26万6000トン下方修正の1176万1000トン(同7.3%減)と、前年度をかなりの程度下回る見込みとなった。
25/26年度大豆生産量は上方修正、前年度比3.8%増と過去最大の見込み
2025/26年度の大豆生産量は、前回より186万1000トン上方修正され、1億7798万5000トン(前年度比3.8%増)と前年度をやや上回り、過去最大となる見込みである(表1、図1〜2)。ほとんどの地域で収穫が開始されており、2月上旬時点では作付面積全体の17.4%で収穫を終え、平年(18.7 %)を1.3ポイント下回る進捗率となっている。主要生産地域であるマットグロッソ州は進捗率が最も高く、46.8%となっており、当初の予測に近い単収が得られている。中部および北部では頻繁な降雨が収穫を遅延させたが、作物の品質および生産量への大きな影響は今のところ出ていない。
大豆需給を見ると、24/25年度は輸出量が上方修正されたことで、期末在庫は54万1000トン下方修正された。一方で、25/26年度は生産量が186万1000トン上方修正され、それに伴い輸出量および加工量も上方修正されたものの、期末在庫は56万9000トン上方修正の1186万7000トン(同16.4%増)と、前年度を大幅に上回る見込みとなった。
【原田祥太 令和8年2月27日発】
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