畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2026年 > 米国農務省による世界および米国のトウモロコシ需給予測(2026年6月)

米国農務省による世界および米国のトウモロコシ需給予測(2026年6月)

印刷ページ

26/27年度の期末在庫はかなりの程度減少

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および同省海外農業局(USDA/FAS)は2026年6月11日、2026/27年度の世界のトウモロコシ需給予測値を公表した(表1)。
表1 主要国のトウモロコシの需給見通し(2026年6月11日米国農務省公表)
 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は、前回予測から500万トン上方修正されたものの、13億38万トン(前年度比2.0%減)と前年度からわずかに減少すると見込まれている。主要生産国の中国やブラジルなどで前年度に比べ増加見込みである一方で、最大の生産国である米国やアルゼンチンなどで減少見込みであることが影響している。
 輸入量は、世界全体で1億9963万トン(同1.0%増)と前年度からわずかに増加すると見込まれている。主要輸入国(地域)の中では、EUが1950万トン(同5.4%増)とやや増加すると見込まれている。
 消費量は、世界全体で13億2252万トン(同0.2%増)と過去最高を更新し、生産量を上回ると見込まれている。
 輸出量は、世界全体で2億761万トン(同4.3%減)と前年度からやや減少すると見込まれている。これは、ブラジルで増加見込みであるものの、米国やアルゼンチンで減少見込みであることが影響している。
 この結果、期末在庫は、EUを除く主要国の期末在庫の減少を反映し、前回予測から368万トン上方修正されたものの、2億8122万トン(同7.3%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。

米国は生産量の減少などから期末在庫はかなりの程度減少

 USDA/WAOBは同日、2026/27年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給予測値を公表した(表2)。
表2 米国のトウモロコシの需給見通し(2026年6月11日米国農務省公表)
 これによると、米国内生産量は、収穫面積と単収の減少から159億9500万ブッシェル(4億629万トン(注1)、前年度比6.0%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。
 米国内消費量は、飼料等向けの減少により130億5500万ブッシェル(3億3161万トン、同0.6%減)と前年度からわずかに減少すると見込まれている。
 輸出量は生産減もあり、31億5000万ブッシェル(8001万トン、同5.3%減)と前年度からやや減少すると見込まれているものの、依然として米国は世界最大の輸出国である。
 この結果、期末在庫は、19億6000万ブッシェル(4979万トン、同8.6%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。
 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.1%(同0.9ポイント減)と、前年度を下回ると見込まれている。
 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.40米ドル(706円。1キログラム当たり28円:1米ドル=160.39円(注2)、同6.0%高)と前年度からかなりの程度上昇すると見込まれている。

(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年5月末TTS相場。
【調査情報部 令和8年6月19日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532