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中国、豪州産牛肉に対しセーフガードを発動(豪州)

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 中国海関総署(GACC)は2026年6月19日、豪州産牛肉の輸入数量が同年6月18日時点でセーフガード(SG)発動基準数量を超過したと発表した。中国商務部は25年12月31日、牛肉輸入量の増加が国内産業に影響を与えているとの判断に基づき、新たなセーフガード措置(注1)の実施を26年1月1日から適用すると発表していた。同年の豪州産牛肉に対するSG発動基準数量は20万5000トンであった。割当数量の超過分に対しては、26年6月20日以降、55%の関税が適用される。
 なお、25年の特別セーフガード(SSG)発動基準数量(20万8307トン)(注2)より少ない中、26年1月に豪州の現地報道で予想されていた、7〜8月頃よりも早い発動となった。
現地報道によると、豪州の輸出業者にはSG発動を見越した動きが広がり、空輸による前倒し出荷を急ぐケースもみられた。豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)によると、「中国の小売店などは豪州産牛肉の取り扱いに意欲的であり、多くの中国の顧客は、関税を回避すべく年初に大口取引をし、在庫を確保してきたことが早期SG発動の一因となった」とコメントしている。
 
(注1)SG措置の内容については海外情報「中国の新たなセーフガード措置に対する豪州の反応(豪州)」(令和8年1月6日発)をご参照ください。
(注2)25年は7月24日に特別セーフガードが発動。詳細は海外情報「中国、豪州産牛肉に対し特別セーフガードを発動(豪州)」をご参照ください。

 

豪州の中国向け牛肉輸出動向と今後の見通し

 豪州農林水産省(DAFF)によると、2026年1月から5月の牛肉輸出量(65万8580トン、前年同期比16.0%増)のうち中国向けは、13万3332トン(同43.9%増)と前年同期から大幅に増加した(図)。

 
図
 今後の見通しについて現地報道によると、中国市場において米国産の高価格帯輸入牛肉やニュージーランド産、アルゼンチン産などの低価格帯輸入牛肉が、向こう6カ月間はより価格競争力を高めた形で中国市場に流入すると予測している。そのため、豪州産牛肉の中国向け輸出の流れは一時的に鈍化するとみられている。
 一方で、MLAによると、「豪州産牛肉の輸出は中国市場に過度に依存しているわけではなく、日本、韓国、米国、そして新興・発展途上国市場など、輸出多角化を進めている」とコメントしている。また、現地報道では、5カ月以内に中国向け輸出量が回復する可能性が高いという分析がされているなど、中国との貿易減速による影響はそれほど大きくないという見解も示された。
【田中 美宇 令和8年6月19日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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