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中国肉類協会などが青島で2026中国国際食肉産業週間を開催(中国)

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 中国肉類協会などは2026年9月10日から14日、山東省青島市で2026中国国際食肉産業週間と題し、食肉産業をテーマとした会議や展示会などを開催した。

第8回IMS世界豚肉会議2026

 中国肉類協会および国際食肉事務局(IMS)は9月10日および11日、青島海天ホテルで第8回IMS世界豚肉会議2026(The 8th IMS World Pork Conference 2026)を開催した。同会議では、「変革期にある世界の豚肉貿易」をテーマに、世界各国の政府関係者、研究機関、業界団体、食肉関係企業が集まり、豚肉需給、家畜疾病、技術革新、規制対応などについて講演や意見交換が行われた。
 同会議では、アフリカ豚熱(ASF)などの家畜疾病への対応が依然として世界共通の重要課題であることが確認されたほか、地政学リスクや貿易摩擦、アニマルウェルフェアや環境に関する規制強化が食肉産業に与える影響も大きく取り上げられた。講演等の概要は以下のとおり。
(会議の様子)
(会議の様子)

持続可能な豚肉産業の発展に向けて

 IMSのナオン会長は、同会議の開会挨拶で、地政学リスクや各国の政策変化などにより、世界の豚肉産業を取り巻く環境が複雑化している中、同会議が各国の生産者、企業、研究者、行政関係者の知見の共有と協力の促進の場となることに期待を示し、持続可能な豚肉産業の発展に向けた議論を呼びかけた。

中国の養豚業の動向について

 同会議における議論の中で、中国の養豚業については、「豚肉大国」から「豚肉強国」への転換期にあると説明された。生産構造は、小規模生産者の庭先飼養から大規模・集約化・スマート養豚への移行が進むとともに生産効率が向上し、主要企業の母豚1頭あたりの年間子豚出産数は27頭、先進企業では32頭に達していること、主要企業における豚肉の生産コストは1キログラム当たり15.7元(378円:1元=24.08円(注1))程度であると報告があった。
 また、中国の在来種は、2000年頃までに市場シェアが2%未満まで低下したが、政策支援や技術改良、消費需要の変化を背景に、25年には5%程度まで回復していることが報告された。在来種と欧米系品種の交雑や遺伝改良により肉質向上と生産性改善を両立させる研究が進められており、将来的には市場シェア10%の達成も可能との見方が示され、在来種は高品質豚肉市場の重要な基盤になると分析された。
 これらの大規模化や生産効率向上に加えて供給過剰を背景に、中国は輸入量の減少と輸出量の増加がみられ、従来の輸入大国から一部輸出国としての性格も持ち始めているとの見方が示された。
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年8月末TTS相場。

中国の食肉消費市場の変化について

 中国の食肉消費市場に関する議論では、共通して「量の成長から質の成長への転換」が大きなテーマとなった。豚肉は引き続き主要なたんぱく源として消費の中心を担うものの、市場は成熟段階に入りつつあり、量的拡大の余地は限定的である一方、家きん肉や牛・羊肉の消費拡大による食肉消費構造の多様化が進むと分析された。
 また、消費者の関心は価格から品質、安全、健康、ブランドへと移行しつつあり、今後は品質向上やブランド化による付加価値の創出が重要になるとの見方が示された。

世界の食肉産業が直面する課題への対応には国際協力が不可欠

 同会議の最後のセクションでは、IMS豚肉小委員会のブール議長が会議全体を振り返り、世界の食肉産業が多様な課題に直面している中、同会議を通じて業界関係者がそれぞれの課題に対する技術的な対応策や科学技術の活用について知見を共有できた意義は大きく、今後も国際的な協力関係が必要不可欠であると総括した。

第24回中国国際食肉工業展示会

 9月12日から14日は、紅島国際会議展覧センターにおいて、中国肉類協会による指導の下、IMSと北京緑易隆隆得科技発展有限公司(注2)の共催により、第24回中国国際食肉工業展示会(The 24th China International Meat Industry Exhibition)が開催された。同展示会には2000社を超える事業者が参加し、食肉製品のほか、食肉関連設備やシステムなどさまざまな製品や技術の展示が行われた。
 約10万平方メートルの会場では、生鮮肉・加工食品等を扱う食肉館エリア、食肉関連設備を展示する設備館エリア、中国国内の地域ブランド農産品を集めた2026全国優良特色農産品マッチングイベントエリアの3エリアに分かれて展示が行われた。
 同展示会では、第8回IMS世界豚肉会議2026でも取り上げられた、近年の中国における消費者の品質志向への転換、特に食品安全や健康志向の高まりを反映した製品の展示が数多く行われていた。
(注2)展示会、会議、フォーラムなどの企画を行う企業。
 
(展示会の様子)
(展示会の様子)
(「健康」、「低脂肪」、「減塩」などを訴求した展示や商品)
(「健康」、「低脂肪」、「減塩」などを訴求した展示や商品)
【調査情報部 令和8年9月29日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532