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中国がブラジル産牛肉に対しセーフガードを発動(中国)

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26年10月1日からブラジル産牛肉に対して55%の追加関税を適用

 中国海関総署(GACC)は2026年9月30日、ブラジル産牛肉の輸入数量が同年9月29日時点でセーフガード(SG)発動基準数量を超過したと発表した。中国商務部は25年12月31日、牛肉輸入量の増加が国内産業に影響を与えているとの判断に基づき、新たなセーフガード措置(注1)の実施を26年1月1日から適用すると発表していた。同年のブラジル産牛肉に対するSG発動基準数量は110万6000トンであった。割当数量の超過分に対しては、10月1日以降、55%の追加関税が適用される。
 26年1〜7月におけるブラジル産牛肉輸入量は、101万2203トン(前年同期比37.3%増)であった(図1)。

(注1)SG措置の内容については海外情報「中国の新たなセーフガード措置に対する豪州の反応(豪州)」をご参照ください。
図1

中国における牛肉生産動向について

 中国国家統計局によると、2026年上半期の牛肉生産量は339万トン(前年同期比0.9%減)とわずかに減少した(図2)。中国農業農村部は、同年4月に公表した「中国農業展望報告(2026−2035」(注2)の中で、1)24年から続く経営悪化の影響で肉用牛農家が繁殖雌牛の淘汰(とうた)を進めたことにより、肉用牛飼養頭数が徐々に減少していること、2)26年第1四半期から出荷頭数が減少していることーなどから、26年の牛肉生産量は766万トン(前年比4.4%減)とやや減少すると見込んでいる。

(注2)詳細については、海外情報「中国農業展望報告(2026−2035)を発表(牛肉編)(中国)」をご参照ください。
 
図2

今後の見通しについて

 ブラジル産牛肉について、中国国内では他国産と比較して低価格帯として位置付けられており、主に加工原料用に仕向けられている。現地関係者らによると、SG措置の影響により短期的にはブラジル産牛肉の輸入量が減少するものの、割当数量の超過を懸念した輸入業者が年前半に前倒しで輸入を行っていたため、国内在庫が当面の緩衝材となり、輸入牛肉価格の急騰は回避されるとみている。中長期的には、SG措置の影響により、低価格帯牛肉の輸入が抑制されることで、国産牛肉の市場競争力や肉用牛農家の経営環境の改善につながる可能性があるとしている。
【調査情報部 令和8年10月6日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532