デンマーク最大手の豚肉企業デニッシュクラウンは8月22日、2019年春を目標に、上海近郊に新工場を建設予定であることを同社のホームページで発表した。現地報道によると、同社は、同工場設立などに3億デンマーククローネ(54億円)を投資する計画がある。
同社は、ますます欧米化していく中国市場を重要な市場と考えており、同日に、ラーセン環境食糧大臣立会いの下、中国の大手電子商取引企業アリババグループと、同社が運営するBtoCオンラインショッピングモール「Tmall」で豚肉販売を行うことについて合意している。
同社のヴァラーCEOは、4億6600万人の利用者がいるTmallとの連携には大きな可能性があるとし、世界最大の豚肉市場である中国での豚肉販売に期待感を示している。
デンマークの中国向け2016年豚肉輸出量は、前年比82.1%増の12万トンと大幅に伸びた。2017年上四半期は3万8000トンと、前年を49.6%下回るものの、前々年並みの高い水準となっている。