25年4~6月期の穀物肥育牛肉輸出量、過去最高を記録(豪州)
豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は2025年8月21日、四半期ごとに共同で実施している全国フィードロット飼養動向調査の結果(25年4~6月期)を公表した。
これによると、同年6月末の飼養頭数は、157万9175頭(前年同期比11.4%増、前回比5.5%増)と過去最高であった前回(25年3月末)の記録をさらに更新し、初の150万頭台となった(表)。また、収容可能頭数は170万6272頭(同4.2%増、同3.0%増)と初の170万頭台となり、フィードロットが肉質向上や干ばつ対策の手段として認識されたことで、フィードロットの稼働率も92.6%と過去最高水準になった(図1)。
25年第2四半期(4~6月)の穀物肥育牛と畜頭数は、堅調な輸出需要を背景としたフィードロット飼養頭数の増加により89万4178頭(同21.8%増、同4.1%増)となった(図2)。
MLAによると、今期の穀物肥育牛肉輸出先は17年以来最も多い51カ国となった。このうち、25年第2四半期の同輸出量は11万2935トン(同24.7%増、同25.0%増)と過去最高を記録し、牧草肥育牛肉を含めた牛肉輸出量全体の29%を占めた(図3)。輸出先別に見ると、中国向けは3万9340トン(前年同期比1.9倍増)と穀物肥育牛肉輸出量全体の34.8%を占め、豪州最大の輸出先となった。この要因としてMLAは、中所得者層以上からの穀物飼育牛肉需要の増加から豪州産穀物肥育牛肉への需要が伸びていると分析している。
今回の結果を受けてALFAは、「収容可能頭数は5四半期連続で記録を更新しており、国内および世界的な需要に応えるために、豪州牛肉産業が高品質の肥育牛肉を提供していくという役割はこれまで以上に重要になっている」とし、「飼養頭数とフィードロット利用率の継続的な拡大は、このセクターへの強い信頼を反映している。また、豪州産穀物肥育牛は世界市場での需要が高まり続けている」とコメントした。またMLAは、「投入コストは上昇しているが、豪州国内の消費量は比較的安定しているため、記録的なと畜頭数と生産量は輸出に仕向けられている。競合する米国産の生産量が減少する中、豪州産の穀物肥育牛に対する世界的な需要は依然として堅調だ」とコメントした。
【田中 美宇 8月28日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4389