タイタピオカでん粉協会(Thai Tapioca Starch Association)は、8月から9月にかけて実施した2012/13年度(10月〜翌年9月)のキャッサバ作柄の調査結果を公表した。これによると、作付面積は前年度比0.1%減と前年並の791万ライ(約127万ヘクタール、1ライ=0.16ヘクタール)、単収はライ当たり3,485キログラム(ヘクタール当たり21,781キログラム)、生産量は2755万トンと前年度から増加する見通しとなった。
作付面積の減少は、農家が植付けを行う前年収穫期以降(4〜6月まで)のキャッサバ価格が前年に比べ低水準で推移したことに起因する。しかし、今年の植付け期間におけるキャッサバ価格は上昇傾向であり、7月の価格は前年比6%減のキログラム当たり1.9バーツ(5円。 1バーツ=2.6円 2012年9月末TTS相場)であったため、若干の減少に留まったと考えられる。また、2012年のキャッサバ害虫であるコナカイガラムシの発生は限定的であり、適度な降雨により発生は抑制されているため、単収は同3.7%増とやや増加見込みとなった。
このことから、2012/13年度の生産量は前年度に比べ、作付面積がわずかに減少するも単収の増加により生産量は3.6%の増加と豊作であった2008/09年度生産量に次ぐ見通しとなった。