11月の中国向けタピオカチップ輸出量、前月比42.1%増 (タイ)
最終更新日:2013年12月25日
タイタピオカ取引協会(TTTA)は11月30日、2013年11月下旬のタピオカでん粉およびチップの輸出(FOB)価格および輸出量を発表した。
11月下旬のタピオカでん粉FOB価格(バンコク)は、下値、上値ともに10月下旬と変わらず、1トン当たり445.00〜455.00米ドル(45,835円〜46,865円:1米ドル=103円注)となった。
また、タピオカチップ(中国向け)FOB価格も、下値、上値ともに変わらず1トン当たり235.00〜240.00米ドル(24,205円〜24,720円)となった。
TTTAによると、11月後半はコメの収穫に人手が取られるなどして、キャッサバの収穫作業に遅れが生じ、11月下旬のキャッサバの市場供給量はタイトな状況にあるとしている。これにより、でん粉工場が本格的に操業を始める中、タピオカでん粉の市場供給量が限定的となっている。一方、中国のタピオカでん粉需要は依然高い状況にあるが、最近のタイバーツ安の傾向を受けて、タイの輸出業者は取引に消極的であるしている。なお、12月上旬にはコメの収穫も一定の目途が立つことで、再びキャッサバの収穫作業が進むことが見込まれており、タピオカでん粉の市場供給量も今後の増加が見込まれている。
注:11月末日TTS相場
2013年11月のタピオカチップ輸出量は、前年同月比33.8%増の60万2444トンとなった。国別に見ると、中国向けは同31.4%増の59万1944トンとなり、前月比では42.1%増となった。また、フィリピン向けも1万500トンと前月に続き前年同月比で皆増となった。1〜11月の輸出量は、前年同期比21.3%増の512万538トンとなった。そのうち、中国向けは同20.8%増の509万3575トンとなった。
TTTAによると、中国の輸入業者によるタピオカチップの購入意欲は依然強いということであるが、緊張が続くタイの政局の動向次第では、タイバーツ安が加速することで、中国企業によるタピオカでん粉およびチップの輸入がさらに増加することも予想されている。
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