2013年のタピオカチップ輸出量、前年比24.3%増の592万トンに増加 (タイ)
最終更新日:2014年1月31日
タイタピオカ取引協会(TTTA)は1月17日、2013年12月下旬のタピオカでん粉およびチップの輸出(FOB)価格および輸出量を発表した。
12月下旬のタピオカでん粉FOB価格(バンコク)は、下値、上値ともに下落し、1トン当たり410.00〜420.00米ドル(43,460円〜44,520円:1米ドル=106円注)となった。
また、タピオカチップFOB価格(中国向け)も同様に下落し、1トン当たり230.00〜235.00米ドル(24, 205円〜24,910円)となった。
注:12月末日TTS相場
TTTAによると、12月後半はコメの収穫終了に伴い、キャッサバの本格的な収穫期を迎えたことで、市場への供給は増加傾向にあり、キャッサバ国内価格は下落傾向にあるとしている。また、タピオカでん粉FOB価格は、キャッサバ国内価格の下落およびタイの政局不安などによるタイバーツ安により、値下圧力が高まっていると見られる。
2013年12月のタピオカチップ輸出量は、前年同月比46.8%増の80万5812トンとなった。国別に見ると、中国向けは同44.9%増の79万5312トンと増加し、前月比でも34.4%増加した。また、フィリピン向けも11月と同量の1万500トンと、11月に続き前年同月比で皆増となった。
2013年のタピオカチップ年間輸出量は、前年同期比24.3%増の592万6350トンとなった。国別に見ると、中国向けは同23.5%増の588万8887トンと、輸出シェアの99.4%を占め、以下、フィリピン、日本、インドネシア、英国となった。
TTTAによると、2013年の中国向けタピオカチップの輸出量は、過去最高となり、中国のタピオカチップ需要は依然として高い。一方、中国向けタピオカチップFOB価格は、タイバーツ安を受けて下落傾向にある。
緊張が続くタイの政局動向次第では、タイバーツ安が持続することも予想されており、2014年も引き続き、中国向けタピオカでん粉およびチップの輸出増加が予想されている。
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