中国国家発展改革委員会は、9月14日、国内の市場価格を安定化させるため、政府による2回目注)の砂糖買い付けを発表した。買い付け対象となる砂糖は2011年1月以降に生産された白糖で、価格はトン当たり6,200元(約79,000円、1元=12.72円9月21日TTS相場)、数量は50万トン、期間は9月20〜30日である。買付価格には、税金のほか南寧からの輸送費も含まれている。一般競争入札の資格要件を満たした上で参加登録を行った製糖会社は、300トン単位での入札を行う。
2011年8月中旬以降から国内白糖卸売価格は下落傾向となっており、2回目の買い付け開始となった9月20日には6,017元(約77,000円)と前年同日比21.4%安であった(表参照)。中国政府はこの買い付けにより、国内白糖卸売価格の低下を阻止するねらいである。また、前年度において、政府は国家備蓄188万トンを放出しており、備蓄量を増加させるためでもあると思われる。
注)1回目の買い付けは、2月10日に開始された。買付価格は、トン当たり6550元(約83,000円)と国内白糖卸売価格のトン当たり6708元より安価であったため、5月に第2次買い付けが行われ、計画していた50万トンに達した。