有材心土改良耕の有効性について要約しますと、以下のようにまとめられます。
(1)堅密な心土の土壌硬度や乾燥密度が低下し、改良効果が20年以上の持続性が認められます。
(2)泥濘化しやすい土壌の場合にも、日雨量50ミリ程度の降雨後に農業機械の走行が可能であり、防除作業などほ場管理が容易です。
(3)疎水材透水壁の周辺は根の伸長に良好な環境となり、心土での根域の発達および養分吸収が旺盛になります。
(4)疎水材に有機物を使用すると、重力水は排除されますが、透水壁には水分を保持し、干ばつ時には作物生育が干ばつの影響を回避することが出来ます。
(5)透水壁間隔が狭くなるほど効果が大きく、収量が増加し、所得指数も高くなります。