イ. 調達状況
(ア)製造元
使用企業5社が使用する酸化でん粉の製造元は、「国産」4社、「海外」2社であった。なお、1社が国産品と輸入品を併用していた。輸入先国は2社ともタイであった。
(イ)仕入れ価格の動向
平成26年(1〜12月)の仕入れ価格の動向を見ると、「やや上昇」2社、「横ばい」3社であった(
図14)。上昇の理由として、「為替の変動」が挙げられた。
a. 仕入れ量の動向(平成25、26年)
使用企業5社のうち、回答があった4社の動向を見ると、「増加」1社、「横ばい」3社であった(
図15)。増加の理由は、「使用製品の生産量の増加」であった。
b. 今後の仕入れ見込み
今後の仕入れ見込みは、いずれの企業も「横ばい」との回答であった。
ウ. 品質面および調達面に関する評価
品質面および調達面は、いずれの企業も「問題ない」との評価であった。
(4)アルファでん粉の需要実態
アルファでん粉は、でん粉に水を加えてでん粉乳とし、これを加熱した鉄鋼ロール表面にかけて糊化し、乾燥、粉砕して得られたもので、冷水によく溶け、低粘度で接着力が強いことが特長である。食品の他、養鰻飼料などにも使用されている。
ア. 使用状況
アルファでん粉を使用していたのは、36社のうち2社であった。製品分類別では、菓子類1社、その他食品(製粉製品)1社であった。
使用理由は、「商品設計上欠かせない」「冷水でも溶けるため」であった。
イ. 調達状況
(ア)製造元
使用企業2社のうち、回答があった1社が使用するアルファでん粉は輸入品であり、輸入先国は、米国およびEUであった。
(イ)仕入れ価格の動向
平成26年(1〜12月)の仕入れ価格の動向を見ると、2社ともに「横ばい」であった。
(ウ)仕入れ量の動向および今後の見込み
a. 仕入れ量の動向(平成25年、26年)
26年の仕入れ量を前年と比較したところ、「増加」1社、「横ばい」1社であった。増加の理由は、「使用製品の生産量の増加」であった。
b. 今後の仕入れ見込み
今後の仕入れ見込みについては、2社ともに「横ばい」であった。
ウ. 品質面および調達面に関する評価
品質面および調達面は、2社ともに「問題ない」との評価であった。