(1)草姿および塊茎
「コナユタカ」の枯ちょう期は「コナフブキ」より約1週間遅い晩生である(
表1)。葉色は「コナフブキ」と同様に濃く、終花期の茎長はやや長いが、倒伏は「コナフブキ」より少ない傾向がある(
写真1)。「コナフブキ」と異なる特徴として、「コナユタカ」は茎に赤い着色がある点(「コナフブキ」は着色がない)、果実の着生が少ない点(「コナフブキ」は果実が多い)がある。
塊茎の形は、「コナフブキ」の短卵形に対し、円形である。塊茎の皮色は黄で、目周辺の着色はない。塊茎の肉色は淡黄である(
写真2)。塊茎の特徴は「コナユタカ」の母の母に当たる「ムサマル」に似ている。