ホーム > でん粉 > 調査報告 > 平成27年度でん粉の需要実態調査の概要〜国内産ばれいしょでん粉、国内産かんしょでん粉〜
最終更新日:2016年7月11日
用途別需要割合では、糖化製品(異性化糖、水あめなど)が67%と最も多くを占め、次いで化工でん粉12%、繊維・製紙・段ボール7%、ビール4%となっている(図3)。
(イ)仕入れ量の動向
平成27年における仕入れ量の前年からの動向は、「横ばい」が16社と最も多く、次いで「やや減少」6社、「やや増加」5社、「大幅に減少」1社であった(図8)。「やや増加」と回答した企業の製品分類は菓子類1社、調味料1社、その他食品(即席麺、春雨、サプリメント)3社で、理由はいずれも「使用製品の製造量の増加」であった。
「やや減少」と回答した企業の製品分類は水産練製品3社、調味料1社、その他食品(ツナ缶、ベビーフード)2社の6社で、そのうち4社の理由は、「使用製品の製造量の減少」であった。また、「大幅に減少」と回答した企業の製品分類は糖化製品で、仕入れ量「500〜2499トン」と回答した4社のうちの1社であり、理由は、「コーンスターチに切り替えたため」であった。
(ウ)今後の仕入れ見込み
今後の仕入れ見込みは、「横ばい」が20社と最も多く、次いで「やや増加」3社、「やや減少」2社、「大幅に減少」1社であった(図9)。「やや増加」と回答した企業の製品分類はいずれもその他食品(春雨、パン、サプリメント)で、理由はいずれも「使用製品の製造量の増加」であった。
「やや減少」と回答した企業の製品分類は糖化製品1社および水産練製品1社で、そのうち前者は、仕入れ量の動向で「大幅に減少」と回答した企業であり、理由は「コーンスターチに切り替えるため」であった。また、「大幅に減少」と回答した企業の製品分類はその他食品(ツナ缶)で、理由は、「外部に製造委託するため」であった。
(エ)仕入れ価格の動向
平成27年の仕入れ価格の動向は、「横ばい」が19社、「やや下落」2社であった(図10)。「やや下落」と回答した企業の製品分類は糖化製品1社および水産練製品1社で、理由はいずれも「相場の変動による」であった。
ウ.品質面および調達面に関する評価
品質面および調達面について「満足」「やや満足」「普通」「やや不満」「不満」の5段階で評価した。品質面について26社から回答が得られ、「満足」9社、「やや満足」2社、「普通」14社、「やや不満」1社であった。また、調達面について23社から回答が得られ、「満足」7社、「やや満足」1社、「普通」13社、「やや不満」2社であり、品質面および調達面いずれも9割以上が「普通」以上の評価であった。
エ.国内産ばれいしょでん粉の優位性
国内産ばれいしょでん粉の優位性について22社から回答が得られ、「国産であること」12社、「品質が高い」6社、「安定調達できる」3社、「食品添加物ではなく、でん粉として表示できる(調味料)」1社であった。