砂糖の国内需給

　財務省「貿易統計」によると、2010年2月の甘しゃ分みつ糖の月別輸入動向は、前年同月比25.7％減、2万427トン減少の5万8,938トンであった。また、同月の平均輸入価格は、前年同月比で49.3％高、1万5,401円上昇の1トン当たり4万6,645円であった。

　一方、国別で見ると、2月はタイ3万6,463トン（前月比+82.1％、+2万3,539トン、前年同月比△2.4％、△903トン）、南アフリカ1万9,975トン（前月は実績無し、前年同月比△0.1％、△40トン）、フィリピン2,500トン（前月比△61.3％、△3,956トン、前年同月は実績無し）となっている。

　また、同月の平均輸入価格は、タイ4万4,902円（前月比+12.3％、+902円、前年同月比+49.9％、+1万4,938円）、南アフリカ4万9,531円（前月は実績無し、前年同月比+37.9％、+1万3,606トン）、フィリピン4万9,014円（△0.7％、△322トン、前年同月は実績無し）となっている。

　3月の砂糖の荷動きは、精糖各社が出荷価格を値上げしたことを受けて、国内市中相場の上昇を前に仮需が発生し活発化した前月に比べると、その反動などから低調に推移したが、前半の仮需に伴う数量の蓄えにより、前年水準を若干上回った。

　3月の砂糖の日経相場(東京)上白大袋価格は、建値(出荷価格)を1キログラム当たり8円引き上げ、同182〜183円の水準で推移している。