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最終更新日:2010年5月10日
調査情報部 調査課
いずれの地域でも、製糖業者がさとうきびのおよそ70%を栽培し、個人経営農家が占める割合は全体の30%にすぎない。 ブラジルでは、国内のほぼすべての製糖業者がエタノールも生産している。砂糖はさとうきびに含まれるショ糖から生産されるが、エタノールはショ糖だけでなく、ショ糖以外の糖類からも生産できる。よって、業者にとってはショ糖単体の含有量ではなく、ショ糖を含む全ての総糖分含有量として表されるART(さとうきび1トン当たりの総糖分含有量)が重要となる。 表1では、ショ糖の含有量と歩留まりの代わりに、ARTとART歩留まり(1年間におけるさとうきび収穫面積1ヘクタール当たりの総糖分含有量)を示した。 05/06年度から08/09年度にかけて、作付面積および単収とともに、ART歩留まりも増加傾向にある。
2.需給状況