さとうきび・砂糖委員会事務局(OCSB:Office of the Cane and Sugar Board)は、2009/10年度における砂糖の減産および国際砂糖価格高騰時の国外流出による国内供給のひっ迫を受け、通常200万トン程度の国内供給用の割当数量について、2010/11年度には250万トンに引き上げることを検討している。
これに対し砂糖業界は、輸出可能量が440万トン以下に抑制されるとして反発している。LMCは現時点で2010/11年度の輸出量を500万トン(粗糖換算、前年度比4.2%増)と予測するが、今後の状況によってはこれを下回る可能性もあり、OCSBの検討状況が注目される。タイの主要な輸出先はアジア諸国であり、中でもインドネシアの比率が高い。前年度に増加したインド向けは、国内生産の回復により減少が見込まれる。
資料:LMC “Monthly Sugar Report, August 2010”